機能製品事業は減収減益 クレハの4~9月期

2023年11月10日

ゴムタイムス社

 クレハの2024年3月期第2四半期連結決算は、売上収益は884億9000万円で前年同期比13・0%減、営業利益は91億4800万円で同45・3%減、税引前四半期利益は98億5900万円で同43・3%減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は67億9700万円で同44・2%減となった。
 セグメントのうち、機能製品事業の売上収益は340億200万円で同28・1%減、営業利益は28億3200万円で同68・6%減となった。機能樹脂分野では、PPS樹脂およびシェールオイル・ガス掘削用途向けのPGA(ポリグリコール酸)樹脂加工品の売上は増加したが、リチウムイオン二次電池用バインダー向けのフッ化ビニリデン樹脂およびその他の樹脂加工品等の売上が減少したことから、この分野での売上、営業利益はともに減少した。 炭素製品分野では、高温炉用断熱材の売上が増加し、この分野での売上、営業利益はともに増加した。
 樹脂製品事業では、売上収益は234億4400万円で同1・4%減、営業利益は43億1100万円で同1・0%増となった。コンシューマー・グッズ分野では、フッ化ビニリデン釣糸「シーガー」の売上は前年同期並みだったが、家庭用ラップ「NEWクレラップ」の売上は増加し、この分野での売上、営業利益はともに増加した。 業務用食品包装材分野では、熱収縮多層フィルムおよび塩化ビニリデンフィルムの売上が減少し、この分野での売上は減少したが、経費の減少等により営業利益は前年同期並みとなった。
 2024年3月期の連結業績予想は、直近に公表されている予想を修正し、売上収益は1800億円で前期比5・9%減、営業利益は140億円で同37・4%減、税引前利益は150億円で同34・8%減、当期利益は105億円で同37・8%減を見込んでいる。

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