米欧TB用タイヤ不振も増収増益 ブリヂストンの1~9月期

2023年11月14日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンの23年12月期第3四半期連結決算は、売上収益が3兆1981億4400万円で前年同期比7・4%増、調整後営業利益は3622億5900万円で同5・9%増、営業利益は3757億9500万円で同22・3%増、四半期利益は2656億6500万円で同22・3%増となった。
 同日記者会見した石橋秀一グローバルCEOは業績について「米欧のトラック・バス用タイヤ需要の回復遅れ、回復幅の減少と欧州の景気低迷の長期化が顕在化しており、事業環境は想定以上に厳しい状況だったが、乗用車用プレミアムタイヤの販売MIXアップ、鉱山用タイヤの前年比増、為替の追い風もあり、前年比で増収を確保した」と説明した。
 調整後営業利益は、原材料価格やインフレ等によるコスト面のマイナス影響を売値・販売MIXの改善でカバー。徹底した経費マネジメントや生産性改善活動に取り組み、前年比増益を確保した。
 タイヤ販売は、乗用車用が同7%減、トラック・バス用は同14%減、建設・鉱山車両用は超大型が3%増、大型が同6%増となった。
 第3四半期累計での調整後営業利益の増減要因は加工費が730億円、数量が580億円、南米通貨が350億円、原材料が320億円などが減益要因となったものの、売値が1930億円、MIXが130億円、為替が540億円などが増益要因となり、合計201億円の増益となった。
 地域別では、日本は、売上収益が8949億円で同9%増、調整後営業利益は1410億円で同54%増。米州は、売上収益が1兆5737億円で同9%増、調整後営業利益は1710億円で同9%減。欧州・ロシア・中近東・アフリカは、売上収益が6750億円で同5%増、調整後営業利益は182億円で同69%減。中国・アジア大洋州は、売上収益が3462億円で同2%増、調整後営業利益は292億円で同7%増だった。
 化工品事業、スポーツ・サイクル事業、米州多角化事業からなる化工

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー