オカモトの24年3月期第2四半期連結決算は、売上高が509億5900万円で前年同期比9・8%増、営業利益が47億6700万円で同53・6%増、経常利益は60億600万円で同51・0%増、四半期純利益は45億7800万円で同81・9%増となった。
セグメントのうち、生活用品の売上高は166億1900万円で同2・2%増、セグメント利益は48億2000万円で同17・5%増となった。
コンドームは、外出者の増加及び訪日客の増加に伴い売上増となった。また、海外向けも引き続き好調に推移した。手袋は、医療用は流通在庫過多の影響により減少したが、産業用は新規採用の増加により売上前年並みとなった。
産業用製品の売上高は341億9600万円で同13・7%増、セグメント利益は8億2500万円(前年同期は1億1500万円のセグメント損失)となった。
一般用フイルムは、ホームセンター向け需要が減少し売上減となった。工業用フイルムは、半導体関連の荷動きが再開し売上増となった。建材用フイルムは、鋼板用の需要が減少し売上微減となった。多層フイルムは、食品用が復調傾向にあるが、工業材料用の需要減少及び医療用の流通在庫過多により売上減となった。壁紙は、市況は厳しく需要は低迷しているが価格改定の影響で売上増となった。農業用フイルムは、作物価格が長期低迷し生産者コストの上昇により厳しい販売環境であるが、価格改定の影響で売上は前年並みだった。
自動車内装材は、各自動車メーカーの生産台数が回復基調にあり、また、新車種受注の影響により売上大幅増となった。フレキシブルコンテナは、大口受注の影響で売上増となった。粘着テープは、梱包用の販売は堅調だったが、産業用の需要が減少し売上減となった。工業テープは、電材用及び車輌用部材の流通在庫過多の影響により売上減となった。食品衛生用品は、業務用ラップは消費者の買い控えの影響により売上前年並みとなった。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、漁獲高不安定の影響により食品加工向けが減少し売上減となった。
24年3月期の連結業績予想は、売上高は1060億円(前回発表1015億円、増減率4・4%増)、営業利益は89億円(同79億5000万円、同13・2%増)、当期純利益は70億円(同61億円、同14・8%増)を見込んでいる。
2023年11月14日