耐圧樹脂ホース・専用継手の開発・製造・販売を手掛けるトヨックス(富山県黒部市、中西誠社長)は、今年1月に新発売した食品・化粧品・製薬業界向けの柔軟で耐熱100℃のフッ素ホース「フッソサーモ-S100℃ホース」の専用継手「トヨコネクタTC3―FST」を今年10月に新発売した。
フッソサーモ-S100℃ホースの発売時(今年1月)には、継手品揃えとして継手加締品(フェルールタイプ)のみであった。しかし、使用ユーザーからは現場施工できる袋ナット式継手(トヨコネクタ)の要望が多く寄せられていたため、フッソサーモ-S100℃ホース専用継手の開発に取り組んできた。
「トヨコネクタ」の主な特徴としては、①液だまりしにくいニップル形状なので衛生的、②ホース抜けや流体の漏れを防ぎ、安全、③ホースの挿入・取り外しが簡単で作業性アップ、④継手本体の再使用が可能なので廃棄物、経費の低減、⑤現場でホース長さを調整し簡単に施工できるなどの点があげられる。
その他でも取り付け作業の標準化ができるため、トラブルやメンテナンスの低減にも役立つことから、多くのユーザーに好評を得ている。
今回新発売した専用継手「トヨコネクタTC3―FST」の規格は、ホース内径12~25mmまでの7サイズで、フェルール仕様。材質はSUS(ステンレス製)なのでさびにくく衛生的。さらに、電解研磨加工依頼にも対応している。
同社ではフッソサーモ-S100℃ホース専用継手「トヨコネクタTC3―FST」の発売を通じて、食品・化粧品・製薬業界工場の問題解決に役立ち、生産性改善にさらに貢献できるものと考えている。同社ではホースと継手の「安心配管セット」の拡充により、ユーザーの幅広く新たなニーズにも対応ができるようになることから、より一層の拡販を目指していく。