積水化学のペロブスカイト太陽電池 世界初高層ビルメガソーラー発電計画

2023年11月16日

ゴムタイムス社

 積水化学工業は11月15日、東京都千代田区「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」で建設予定のサウスタワーに、開発中のフィルム型ペロブスカイト太陽電池(PSC)が設置されることを発表した。
 定格で発電容量が1000kWを超えるPSCがサウスタワーのスパンドレル部に設置され、世界初の「PSCによるメガソーラー発電機能を実装した高層ビル」となる予定で、都心部における創エネルギーの最大化およびエネルギーの地産地消の拡大への取り組みに寄与していく。
 従来、高層ビルの壁面における太陽電池の設置については、荷重や風圧への対応や更新時コストが多額になるなどの課題が多く、採用が進んでいなかったが、今般、PSCの「薄い」、「軽い」、「曲げられる」といった特長を活かした新たな設置方法により、従来の課題を解決できる見通し。
 同社では、同件を通じてPSCの設置(施工~維持管理~交換)に関する技術を高め、PSCの普及拡大を加速させ、カーボンニュートラルの実現に大きく貢献していく。

サウスタワー完成イメージ

サウスタワー完成イメージ

フィルム型ペロブスカイト太陽電池

フィルム型ペロブスカイト太陽電池

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