上野製薬が1988年に製造を始めた液晶ポリマー(UENO LCP)は、寸法安定性の求められる光学部品やコネクタ、リレーなど耐はんだ性が必要な各種電子部品を中心に用いられている。UENO LCPの強みは、原料モノマーで世界トップシェアメーカーであること、その技術的ノウハウを生かし、ニートレジンからコンパウンドまで一貫生産・販売できる点だ。生産拠点の四日市工場(三重県四日市市)では、21年春にはLCPのニートレジン1250tの生産能力を持つプラントを新設。ニートレジンの生産能力を3750tに拡大した。
LCPの需要動向をみると、22年夏までは活況
2023年11月27日