ブリヂストンは11月21日、航空宇宙分野のパイオニアであるAirbus(エアバス社)より、サステナビリティの分野で功績があったサプライヤーに贈られる、サステナビリティ・アワードを受賞したと発表した。
10月16・17日にはフランス トゥールーズにてGlobal Supplier Conference(表彰式)が行われた。今回の受賞は、同社の持続可能な社会の実現に向けた様々な取り組みを評価頂いたものとなる。
同社は、使命である「最高の品質で社会に貢献」の下、「Bridgestone E8 Commitment」を軸に「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンの実現に向けて変革を加速している。
航空機用タイヤ事業においても、商品を「創って売る」「使う」、原材料に「戻す」というバリューチェーン全体でカーボンニュートラル化・サーキュラーエコノミーの実現、さらにはネイチャーポジティブに向け取り組みを強化しており、今後もさらに進化させていく。
主な取り組みは3つとなる。
1つ目は、カーボンニュートラル化に向けた取り組み。
太陽光発電や風力発電などをはじめとする、再生可能エネルギー由来の電力導入を推進し、航空機用タイヤを「創る」生産段階で排出するCO2の削減を進めている。また、タイヤの軽量化による航空機の燃料消費量の減少を通じて、タイヤを「使う」段階においてもCO2排出量削減に貢献している。
さらにグローバルサプライチェーンマネジメントの強化により、ユーザーへタイヤを供給するリードタイムを改善すると共に、輸送時のCO2排出量削減にも取り組んでいく
2つ目は、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組み。
航空機用タイヤのビジネスモデルは、新品タイヤと、複数回のリトレッドタイヤを提供することで構成されている。新品タイヤにおいて天然ゴムなどの再生可能資源を最大限活用するとともに、複数回のリトレッド推進により資源生産性の向上を推進している。
航空機用タイヤの再生資源・再生可能資源率は、新品タイヤとリトレッドを含めたライフサイクル全体で約80%であり、今後も、サーキュラーエコノミーの実現に向けたビジネスモデルをより強化していく。
3つ目は、航空機のライフサイクルにおける環境負荷の改善に向けた両社での取り組み。
同社とエアバス社は、両社のサステナビリティへの姿勢に共感し、2021年より環境負荷改善に向けた協働を進めてきた。
エアバス社が進めているサプライチェーン全体を対象とした航空機のライフサイクルにおける環境負荷の低減について、同社が担うタイヤのサプライチェーンでの環境影響を定量化、可視化し、その影響を低減する活動により、エアバス社の取り組みへ貢献している。
同社常務役員G-MICA管掌、田村亘之氏は、「エアバス社の「サステナビリティ・アワード」を受賞し、大変光栄に思う。エアバス社と協働して推進してきた取り組みから多くの学びを得られた。これからもエアバス社をはじめとしたパートナーの方々と共に、バリューチェーン全体での活動を進めていく事で、社会価値・顧客価値の向上を図っていく。」とコメントしている。
同社は、パートナーの方々と共に、航空機用タイヤのバリューチェーン全体におけるカーボンニュートラル化・サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを加速することで、「Bridgestone E8 Commitment」に掲げる「Energy カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支えること」、「Ecology 持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」にコミットしていく。
2023年11月22日