住友理工のシート用防振ゴム 新型アルファードに採用

2023年11月28日

ゴムタイムス社

 住友理工は11月27日、同社のシートレールマウント(シート用防振ゴム)が、トヨタ自動車とトヨタ車体の新型アルファード、ヴェルファイアに採用されたことを発表した。
 ミニバンには、乗り心地性能向上のため、シートの振動を打ち消す防振部品が採用されているが、これまでは全ての振動を打ち消すことはできていなかった。
 この課題を解決するにあたり、新型アルファードでは、シートとボディの締結部(車両内側前後に各1ヶ所)にシートレールマウント(シート用防振ゴム)を取り付け、シートに振動を伝えない防振構造が採用された。本構造はトヨタ自動車、トヨタ車体で初採用であり、シートの振動を従来の1/3に低減し、快適な乗り心地の実現に貢献している。
 また同製品は、従来の防振部品に比べ約3キログラムの軽量化を実現し、燃費の向上にも貢献している。車両性能・快適性向上に貢献したことが評価され、トヨタ自動車とトヨタ車体より、技術賞を受賞した。
 同社グループは、経営Vision「2029年 住友理工グループVision」にて、実現したい未来社会像として、「自然と都市と人の空間が繋がる グリーンで快適な社会」と設定している。約70年にわたって培った防振技術をさらに進展させ、次世代モビリティ進化への対応と環境配慮型製品の提供、そして安全・快適の提供拡大に向けた技術の進化・融合を推進していく。

シートレールマウント

シートレールマウント

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