帝人、ハイブリッド素材提供　大阪ヘルスケアパビリオンに協賛

　帝人は11月28日、２０２５年日本国際博覧会（大阪・関西万博）の大阪ヘルスケアパビリオンに協賛し、同社が展開する炭素繊維と木材を組み合わせた高機能繊維強化集成材「ＬＩＶＥＬＹ　ＷＯＯＤ（ライブリーウッド）」を屋外催事場の日よけの素材として提供することを決定した。
　大阪・関西万博に大阪府・市が出展する大阪ヘルスケアパビリオンは、世界に貢献する大阪の姿を示すことを目指しており、目標のひとつに「ＳＤＧｓ達成への貢献」を掲げている。その目標に向けてパビリオン全体に木材を多く使用することが予定されており、屋外催事場の暑さ対策として設置する日よけにも木材の活用が検討されている。
　同社は、炭素繊維と木材を組み合わせることで木材と同等の軽量性と２倍以上の剛性を有する「ライブリーウッド」を展開しており、製品を通じて木材の活用を促進することで、脱炭素社会への貢献を目指している。
　そうした中、同社は大阪ヘルスケアパビリオンが掲げる目標に賛同し、パビリオンに協賛のうえ、屋外催事場に設置予定の４か所の日よけの材料として「ライブリーウッド」を提供することとした。「ライブリーウッド」の軽量性と剛性により、日よけには主軸以外の余分な柱を必要とせず、多くの来場者を日差しから防ぐことが可能。また、今回使用する「ライブリーウッド」は約３トン分の炭素貯蔵効果を実現する。
　同社は、本取り組みを通じて長期ビジョンの「未来の社会を支える会社」を具体化した「地球環境を守る会社」となることを目指すとともにＳＤＧｓの目標達成に貢献していく。

ライブリーウッド

ライブリーウッド使用日よけイメージ