リケンテクノスは11月30日、リサイクル硬質ポリ塩化ビニル(塩ビ)⽤改質材を開発したことを発表した。
硬質塩ビは剛性、耐薬品性、耐久性が⾼いという特⻑があり、建材をはじめ様々な部材に使⽤されている。このような優れた性能を有する⼀⽅、⼀度成形加⼯したものを粉砕し再利⽤する際には、熱安定性不⾜、溶融不⾜などが発⽣し、成形品の外観荒れや物性低下を引き起こす場合があり、リサイクルを進める上で課題が残っている。
同社では、そのような課題に着⽬し、コンパウンド配合技術の知⾒を活かして硬質塩ビのリサイクル材使⽤時に添加する改質材の開発を試みた。リサイクル材に当該開発品を添加することで、押出負荷を低減し、安定した外観及び⼨法の成形品作成が可能となる。品種としましては、⽤途に応じて押出負荷低減、成形安定性、衝撃強度向上などの複数グレードを取り揃えている。
同社は、樹脂素材の配合加⼯技術で社会課題解決に応える製品を開発することで、環境負荷を低減し、持続可能な社会の実現に貢献していく。
2023年12月01日