積水化学、資本業務提携 デジタルプラットフォーム構築へ

2023年12月04日

ゴムタイムス社

 積水化学工業は12月1日、資源循環におけるサプライチェーントレーサビリティシステム開発を行うCircularise B.V.(Circularise)と資本業務提携契約を締結したと発表した。
 今後、Circulariseとの連携を通じたデジタルプラットフォーム構築への参画により、より一層の資源循環推進と「サステナビリティ貢献製品」の価値向上を目指す。
 同社グループでは、2050年サーキュラーエコノミー(資源循環型経済システム)を実現し、持続可能な社会を目指している。この長期ゴール実現の為にサプライチェーンと連携し、化石由来原料の使用量を最小化し、再資源化による資源循環を推進し、事業を通じたサーキュラーエコノミーの実現を目指している。また長期ビジョン「Vision2030」の実現に向けても資源循環を現有事業、革新領域含めて重要キーワードの一つとして定めている。
 一方、提携先のCirculariseも資源循環実現に必要不可欠なサプライチェーン上の情報共有化(管理・追跡・証明)に社会課題を見出し、ブロックチェーンとゼロ知識証明を活用した独自のサプライチェーントレーサビリティシステムを開発している。これにより原材料やリサイクル履歴、マスバランス、カーボンフットプリント、第三者認証といった環境関連情報を信頼性の高いプラットフォーム上で管理・追跡・証明でき、かつ機密情報の秘匿性担保も可能となる。
 今回、デジタル製品パスポートを始めとした情報共有化プラットフォーム構築へ参画し、更なる「サステナビリティ貢献製品」の拡充、価値向上を推し進めるため、資本業務提携契約を締結した。これにより、一層の資源循環推進とサステナブルな社会の実現に貢献していく。
 同社では、ESG経営、戦略事業領域を拡大・強化するためにスタートアップ企業やアカデミアとの協業を加速させている。同社は、新技術・新事業の探索に向け、今後も同様の提携を推進していく。

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