ハイケムは12月5日、グリーン水素の製造を可能とするアルカリ水電解装置の重要素材を日本市場及び海外市場で展開するため、中国の気候テック企業である、炭能科技(北京)有限公司(炭能社)と2023年11月に販売代理契約を締結したと発表した。
水素はエネルギー源として利用してもCO2を排出しないことから、脱炭素社会の切り札として社会への実用化が推進されている。中でも、アルカリ水電解装置は、再生可能エネルギー由来で「グリーン水素」を製造する装置であり、CO2を排出せずに水素を製造可能であることから、日本を含めた世界中で技術開発が進んでいる。
今般、炭能社が開発したアルカリ水電解装置の重要素材は、高い技術力を要する革新的な技術。高性能かつ高耐久性を有する製品で、従来品と比べ優れた気密性と低抵抗率を有しており、高純度水素を少ない電力で簡単に製造することが可能となる。また、高温環境下においても高い質量保持率と耐摩耗性を発揮することができ、長時間の使用でも性能を維持する。これらの革新的な技術により、グリーン水素の製造コスト削減や省エネ促進、再エネルギーへの転換にも繋げることが期待できる。
今回の同社と炭能社の協業はアルカリ水電解装置の国際的な普及の新たな原動力となり、二社の脱炭素技術分野における協力関係を強固のものとするものとなる。また、二社の技術力と市場の優位性を十分に発揮し、より革新的な製品とサービスをグローバルに展開していく。
2023年12月06日