三井化学は12月11日、半導体・実装領域におけるユーザーとの共創によるソリューション提案力を強化するため、同社名古屋工場内に新たな研究開発拠点となるクリエイティブインテグレーションラボを開設すると発表した。
2024年5月に竣工する予定となる。
同社名古屋工場では、半導体・実装領域のコア製品であるイクロステープ(三井化学東セロ製造・販売)を軸に、継続的な情報収集活動と、ユーザーとの共創によるスピード感のあるソリューションを提供してきた。
クリエイティブインテグレーションラボではこの実績を元に半導体・実装領域の研究環境および関連評価設備を集約することによって、ユーザーとの共創が更に促進し、課題解決に貢献するソリューションの提案力強化を図っていく。
クリエイティブインテグレーションラボの所在地は、愛知県名古屋市「同社名古屋工場」内、目的は、半導体・実装関連研究部署間がシームレスに連携する研究環境および関連評価設備を集約することにより、当該領域におけるユーザーとの共創によるソリューション提案力を強化する。併せて、関連研究部署の一体運営による問題解決能力向上および人材の育成を推進する。
同施設は、半導体・実装領域の技術者が訪れることを想定したICTテストフィールドおよび共創棟からなる研究施設とする。
ICTテストフィールドでは、クリーンルーム、ドラフト室、信頼性試験室、恒温恒湿室を有し、プロセス評価、性能評価、信頼性評価設備などを集約・拡充し、ユーザーと一緒に試作・評価する場を提供する。
共創棟では、ユーザー及び研究者間のコミュニケーションの場と位置付ける。他拠点とも連携して共創に取り組むため、ICTテストフィールドでの試作にバーチャルで立ち会うことができる高速通信設備や、専門的な技術プレゼン(学会、展示会等)を共有できるデジタルプレゼンシステムなどを導入予定となる。
投資額は、約30億円、23年2月着工、24年5月竣工予定となる。
2023年12月12日