特集1 エラストマーの最新技術動向 ポリエステルエラストマー「ハイトレル®」 新規機能グレード開発と応用展開

2023年12月14日

ゴムタイムス社

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
*記事で使用している図・表はPDFで確認できます。

特集1 エラストマーの最新技術動向

ポリエステルエラストマー「ハイトレル®」新規機能グレード開発と応用展開

東レ・セラニーズ㈱ 中尾優一

1.セラニーズTM 「ハイトレル®」の特長

 「ハイトレル®」はポリエステルエラストマーの登録商標であり、国内では東レ・セラニーズ㈱が製造、販売をしている。
ポリエステルエラストマーは熱可塑性エラストマーと総称される樹脂群に含まれ、その名が示すようにエラストマー的な性質、すなわち、ゴム弾性を示しつつ、熱可塑性を示す溶融成形かつリサイクル可能な材料である。
 「ハイトレル®」はポリブチレンテレフタレート(PBT)のような芳香族ポリエステルからなるハードセグメントと、ポリテトラメチレンエーテルグリコールのような脂肪族ポリエーテルからなるソフトセグメントから構成されるが、ハードセグメントが結晶化することで加硫ゴムの架橋点に相当

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー