＊この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
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特集1 エラストマーの最新技術動向
耐熱性、耐油性、シール性に優れる
熱可塑性エラストマー「ノフアロイ® TZシリーズ」
日油㈱ 巻口琢郎
1. はじめに
加硫ゴムの様な弾性を持ちながら、プラスチックと同様の成形性、リサイクル性を有する熱可塑性エラストマーが自動車、電気・電子、医療、日用品等の様々な分野で使用されている。熱可塑性エラストマーには、スチレン系（TPS）、オレフィン系（TPO）、ポリエステル系（TPEE）、ポリアミド系（TPAE）、ポリウレタン系（TPU）、塩ビ系（TPVC）等の種類があり、それぞれの特性に応じて様々な用途で活用されている。熱可塑性エラストマーの中で国内需要量が最も多いものがTPOである。これは、シール性（圧縮永久歪
