ゲイツ・ユニッタ・アジア 新田元庸副社長 -2012年1月16日号掲載-
一般産業品の拡販に注力
インド工場 事業拡大続く 原料の現地調達比率を拡大
一般産業品の拡販と原料の現地調達比率を加速させるゲイツ・ユニッタ・アジア。新田元庸副社長に12年度の経営方針を聞いた。
―11年を振り返って。
新田副社長 11年前半は一般産業用をメインに好調に推移したことから震災で落ち込んだ自動車関連部品の需要減を補った。後半には景気の減速感により一般産業用がスローダウンした。
タイミングベルト、補機ドライブ用製品等の自動車関連は自動車の生産増とともにサプライチェーン問題が解消した以降も円高の影響で自動車メーカーの輸出比率の高い所は厳しいものがあった。
海外市場では、現在、中国蘇州に2工場、上海1工場、インド・チンエンナイ1工場、タイ・ララヨーン県1工場、韓国1工場があるが、中国については金融引き締めで景気減速感が強く、利益を圧迫した。
タイ工場は前半までは好調に推移してきたが、昨年10月の洪水の影響により、当社工場への直接の被害が無かったが、第4四半期は一部売上げに影響が出た。タイ洪水の影響は予想より速いテンポで回復している。
インド工場は需要増大に支えられ高水準で推移、韓国も現地自動車メーカーの輸出好調に支えられ順調に推移した。
通期の業績は売上高は前期比6%の増収見込みだが、収益は中国の収益圧迫により前期並を見込んでいる
―海外事業展開について。
新田副社長 新興国の成長を睨み、現地での生産能力の増強を図っている。中国、インドでの成長に期待し、引き続き生産能力の増強を進めていく。2002年に現地法人化し、その後、事業拡大を図ってきたインドでは2011年に新ラインを増設し能力増強を図っている。前工程からゴム練、最終製品に至るまでのフルライン設備を構築しており、今後の高い成長を睨み、必要に応じて更なる生産能力増強を図る計画で2013年以降にも追加投資を検討している。
―今期業績計画は。