エンプラ特集 住友化学 来春以降の本格回復に期待 車部品では機構部品の採用に力

2023年12月26日

ゴムタイムス社

 液晶ポリマーの需要動向は、メインのスマホのコネクタなど電気電子部品用途を中心に22年夏ごろから雲行きが怪しくなり、23年年明けに入り急激に落ち込んだことから、「23年度上半期のLCP市場は非常に厳しく低迷した状況となった」(住友化学機能性樹脂事業部エンジニアリングプラスチック部・原田博史部長)と話す。足元の状況は、自動車生産自体は回復基調が続くも、自動車向けの基幹部品も市中在庫がはけきっていない。電気電子部品用途もお客様によってまだら模様の状況にある。ただ、在庫がはけた一部のお客様からはLCPの発注量も回復に転じ始めており、来春以降の本格回復に期待を寄せる。
 LCP事業では現在、最先端で付加価値の高い領域に通用するLCP材料を開発し、市場シェアの維持拡大に努めていく。汎用的な領域で中国勢の

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