■ 新年インタビュー
グローバル化を成長ドライバーに
ニッタ 石切山靖順社長
「次の柱になるような事業を早く立ち上げたい」と語るニッタの石切山靖順社長。中長期経営計画「SHIFT2030」の進捗状況などについて石切山社長に聞いた。
◆23年を振り返って。
23年度上半期の業績は、売上高は437億6500万円で前年同期比 1・7%増、営業利益は25億2600万円で同11・7%減、経常利益は62億2100万円で同7・7%減、四半期純利益は50億1500万円で同6・6%減となった。
昨年は今まで業績を牽引してきた物流と半導体の下落基調が昨年末から続いた1年だった。年度では売上は目標数値を達成する見通しだが、利益面では原材料の高騰などの影響もあり、今後も厳しい状況が続くと予想している。
海外では北米、欧州、中国がいずれも厳しい状況だ。北米での消費の冷え込み、欧州ではドイツを筆頭とした景気減速、中国での不振と3つの拠点で影響が大きかった。一方、国内は比較的堅調に推移し増収に大きく貢献した。
◆「SHIFT2030」の進捗について。
今年はSHIFT2030フェーズ1の最終年度となる。数値目標では売上900億円、海外売上高30%増(2020年度比)、新製品売上比率10%を目指しており、「成長へのSHIFT」「企業価値向上へのSHIFT」「更なるグローバル化へのSHIFT」の定性目標を掲げ、各事業部がさまざまなアクションプランを策定し、施策を実行している。
「成長へのSHIFT」に含まれる既存事業の強化では、事業
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