【新年インタビュー】日本ゼオン 豊嶋哲也社長

2024年01月07日

ゴムタイムス社

■ 新年インタビュー

イノベーションを起こす組織に

日本ゼオン 豊嶋哲也社長

「ゼオンにしかできない特徴ある製品を提供して世の中に役に立ちたい」と語る豊嶋哲也社長に現況をはじめ、中計の進捗状況、24年の抱負など聞いた。

 ◆23年度上半期を振り返って。
 上半期の業績は売上高1854億円4200万円、営業利益は94億6100万円となり、対前年同期で減収減益、対前期では増収減益と総じて厳しい決算となった。
 原料価格の下落や為替は円安に振れるなど経営環境的には悪くないように見えるが、中国、欧州などを中心に市況が悪化し、全体的に非常に厳しい業績となった。
 エラストマー素材は合成ゴムは堅調に推移したが、化成品、ラテックスは市況が悪化したため、減収減益となった。高機能材料もコロナによる特需が終わり、利益的には厳しい状況だった。市況の悪化は第2四半期で底を打ち、第3四半期からは少しずつ回復するとみているが当初予想しているペースからは遅れている。

 ◆中計の進捗状況は。
 23年から26年までの第2フェーズでは、売上高は5100億円、営業利益は580億円、既存事業ROIC9%を目標にしている。中計最終年度の30年に対して中間目標を設定し30年度の最終目標に向けて邁進していく。
 また、10年間

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