住友理工は12月19日、同社の駅ホーム用転落防止ゴムが、大阪・関西万博開催に向け、Osaka Metro中央線の延伸として整備が進められている北港テクノポート線「夢洲駅」への採用が決定したと発表した。
駅ホーム用の転落防止ゴムは、乗客の方々が鉄道車両への乗り降りの際に、車両とホームの隙間から誤って線路内へ転落することを防ぐ目的で設置する製品となる。昨今のバリアフリー化への一環で採用が広がっている。
同社製品を設置することで、駅ホームと停車中の鉄道車両との隙間を小さくし、乗客の方々が安全に電車の乗り降りをしていただける。
同製品の上に人や車椅子が乗った際にも、しっかりと支持する。また同製品と鉄道車両が万が一接触した際には、車両や乗客の方々への影響を軽減する柔らかさを兼ね備えている。
施工においては、それぞれのホームに合わせて隙間寸法の調整が可能で、設置や取り換え時の負担を削減することができる。
同製品は、同社のコアコンピタンスである高分子材料技術と総合評価技術をもとに、東京地下鉄、東京メトロと 2010年に共同開発した製品であり、同社や他鉄道会社に採用され、2023年12月現在、全国で127 駅に設置している。
同社グループは、経営 Vision「2029年 住友理工グループ Vision」にて、2029年のありたい姿を「理工のチカラを起点に、社会課題の解決に向けてソリューションを提供し続ける、リーディンカンパニー」と設定した。今後も、安全・快適の提供拡大に向けた技術の進化・融合を推進し、社会課題の解決に貢献していく。
2023年12月20日