横浜ゴムは12月19日、ベトナムのタイヤ生産販売会社であるＹｏｋｏｈａｍａ Ｔｙｒｅ Ｖｉｅｔｎａｍ （ヨコハマタイヤ・ベトナム＝ＹＴＶＩ）を分社化により生販分離し、販売機能を23年11月に設立したＹｏｋｏｈａｍａ Ｔｙｒｅ Ｓａｌｅｓ Ｖｉｅｔｎａｍ（ヨコハマタイヤ・セールス・ベトナム＝ＹＴＳＶ）に事業譲渡すると発表した。ＹＴＳＶの営業開始日は24年１月１日を予定している。
同社はＡＳＥＡＮ地域を重点市場と定めており、ベトナムは当地域における成長市場。同社は１９９７年11月にベトナムにタイヤ生産販売の合弁会社を設立しベトナムでの事業を開始。２００６年５月には同社１００％出資のＹＴＶＩを設立し、生産販売の強化と市場プレゼンスの向上を推進してきた。しかしながら、近年の同市場の急激な乗用車・トラック用ラジアルタイヤ需要の増加に対応するため、生販分離による事業拡大が不可欠であると判断した。
現在、ＹＴＶＩでは二輪用、小型トラック用、産業車両用、乗用車スペアー用バイアスタイヤの生産販売に加え、同社の乗用車・トラック用ラジアルタイヤを輸入販売している。今回の販売会社新設により、ベトナム市場でのヨコハマタイヤの販売増を図る。
同社は２０２１年度から２０２３年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション２０２３（ＹＸ２０２３）」において、市場動向に沿った商品の販売を強化する「商品・地域事業戦略」に取り組んでいる。
