三菱ケミカルグループは12月21日、植物由来のポリカーボネートジオール「BENEBiOL(ベネビオール)」が、2023年12月1日に北海道帯広市にオープンした「ローソン帯広西21条南四丁目店」の内装仕上げ用塗料に採用されたと発表した。
ローソンは、北海道産の木材を内外装に使用したHOKKAIDO WOOD BUILDING登録店舗を北海道内に13店舗展開している。
今回オープンした「ローソン帯広西21条南四丁目店」では、トイレ内装のカラマツ羽目板にベネビオールを原料とする塗料が採用された。これはベネビオールとして初めての建材塗料への採用であり、木材に柔らかであたたかみのある質感を与える。
ベネビオールは世界に先駆けて同社グループが開発した植物由来のポリカーボネートジオールで、主にポリウレタン樹脂の主原料として使用している。「世の中にない画期的な製品を開発し、ユーザーに付加価値を提供する」というコンセプトで試行錯誤を重ね、植物由来の原料から全く新しい化学構造を持つポリカーボネートジオールを開発した。
ベネビオールは最大92%のバイオ化度を有するだけでなく、従来の石油由来の製品よりも耐久性や耐薬品性などに優れている。
自動車、家具、アウトドア用品向けの塗料・コーティング剤、合成皮革、人工皮革などに採用している。
同採用は、日本の塗料・建築業界におけるグリーントランスフォーメーションの先行事例と考えられる。同社グループは今後もベネビオールの展開を通じ、高付加価値な製品を提供するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
2023年12月22日