第1回 「かつしか文学賞」作品集が刊行 かつしか文化創造 大賞は南部洋一氏「広い空」

2011年06月20日

ゴムタイムス社

第1回かつしか文学賞作品集

元気な町工場が集積する下町、東京・葛飾発の快挙が、一冊の本と、舞台に―。
今月9日、葛飾ゴム工業会主催の定例総会後の懇親パーティの席上。来賓に招かれた舟坂ちかお・葛飾区議会議長は、区が地域振興の一環として企画した「第1 回「かつしか文学賞」の受賞作品集が仕上がった」と、うれしさ一杯の面持ちで町工場の社長さんたちに、同賞を設けたいきさつを説明した。
下町人情が土地そのものに息づくこの地域。作品応募総数は170余と盛況で「力作ぞろいだった」(小池選考委員)。大賞には「広い空」南部洋一氏が金的を 射止めたほか、優秀賞に「マザーズ・ジャーニー」石倉俊文、「遠雷」大谷昌三、「堀切物語」宮野忠善の各氏の作品が受賞した。
地方自治体の冠文学賞が稀少になる中、青木克徳・葛飾区長は、地域振興の一助として「かつしか文化創造」を掲げ、今回の文学賞を企画したと説明。同区自ら作品集を素敵な装丁の本として編集・発行した。
「今後は脚本化し、舞台または映画化・ミュージカル化まで道程に入れている」と気合いが入る。選考委員は作家の小池昌代、松久淳らの各氏。
発行・葛飾区、「かつしか文学賞 作品集(平成22年度)」336頁、定価1000円(税込)

 

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