横浜ゴム、サイトにて公開 「生物多様性ガイドライン」改定

2024年01月05日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは12月27日、「生物多様性ガイドライン」を2023年12月に改定し、同社のサステナビリティサイトにて公開したと発表した。同改定は生物多様性に関する世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」に賛同して行ったもので、ネイチャーポジティブに向けた全社的な取り組みをさらに加速していく。
 2022年12月に生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)で採択された「昆明・モントリオール生物多様性枠組」では2050年のビジョンとして「自然と共生する世界」、2030年までのミッションとしてネイチャーポジティブが掲げられている。今回の改定ではネイチャーポジティブ達成に向けて示されたターゲットの実現に向け、事業活動による生物多様性への負の影響を減らすだけでなく正の影響を増やすこと、科学的なアプローチで生物多様性への依存・影響を把握し開示すること、気候変動や人権などのその他の社会課題と生物多様性の問題を統合的に解決する視点を持つことなどを明記した。
 同社では2010年に「生物多様性ガイドライン」を策定し、グローバルな植樹活動「YOKOHAMA 千年の杜」、生産拠点での水質や動植物のモニタリングと保全活動、天然ゴム農園でのアグロフォレストリーの推進、地域住民への啓発活動などを通じてバリューチェーンでの生物多様性保全に取り組んできた。また、ネイチャーポジティブの達成に向けてはガイドライン改定に先んじて、2023年1月より「生物多様性のための30by30アライアンス」および「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)フォーラム」に参画している。
 同社グループは、2021年度から2023年度までの中期経営計画「ヨコハマ・トランスフォーメーション2023(YX2023)」のサステナビリティ経営において「未来への思いやり」をスローガンに掲げ、事業活動を通じた社会課題への貢献を持続的な企業価値向上に繋げていく。

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