ニッタは1月10日、明治記念館(東京都港区)でニッタグループ合同の賀詞交歓会を4年ぶりに開催し、ニッタグループから石切山靖順社長並びに各グループ役員、招待客ら174人が出席した。
冒頭、ニッタグループを代表して挨拶に立った石切山社長は「当社グループの主要業界を取り巻く環境は、自動車業界は半導体不足も緩和傾向にある半面、半導体業界では減速感が強まっている。その中で今年は当社グループの中長期経営計画SHIFT2030の3年目を迎える。2030年の目標達成に向けて引き続き成長へのSHIFT、企業価値向上へのSHIFT、更なるグローバル化へのSHIFTの3大SHIFTに取り組んでいく」と話した。
新事業新製品では同社奈良工場内にカーボンナノチューブ「Namd」の製造工場棟が完成し生産をスタートした。また、リネン業界向けRFIDタグの開発・販売を開始し、新たなSBUに育つことが期待されている。
22年から活動を開始した新事業探索チームからもユニークな事業構想案が示され、「今後楽しみなテーマもいくつか出始めている。お客様に期待される商品やサービスを多く発信提供し、その成果を皆さまに届けられるようにしたい」(石切山社長)と力を込めた。
今年の抱負について石切山社長は「SHIFT2030の第1フェーズの目標達成に向けて全力を尽くすとともに、カーボンニュートラル実現を目指した取り組みや健康経営の推進、社員のウェルビーイング向上に向けて人事制度の改定も着実に進めていく」と述べた。
続いて全国ニッタ会長であるヤマカミの山上茂久代表取締役社長が登壇した。山上会長は「コロナ禍の期間中活発な行事ができずに苦しい思いをしていたが、今後はニッタ様を中心に我々と支え合いながら発展したい」と乾杯の挨拶を行い、出席者は新年を祝う懇談に移った。