ダイセル、フジッコと共同研究 新たな機能性表示食品届出が受理

2024年01月18日

ゴムタイムス社

 ダイセルは1月17日、フジッコと行った共同研究で、ラクトビオン酸と大豆イソフラボンを機能性関与成分とした機能を新たに2つ(女性の肌の水分量、バリア機能(うるおいを保つ力)の維持)確認したと発表した。この結果からフジッコが消費者庁に機能性表示食品の届出を行い、2023年12月18日に受理された(届出番号:I838)。これにより、従来届出・受理されていた肌の弾力維持(届出番号:I226)の機能に加え、ラクトビオン酸と大豆イソフラボンの組み合わせでトリプルヘルスクレームが可能になった。
 女性ホルモンのエストロゲンは、女性の体の機能に大きく関わっている。加齢に伴い体内のエストロゲンレベルが減少すると、身体機能の低下などの様々な症状が生じます。肌機能の低下もその一つで、エストロゲンは皮膚の細胞からコラーゲンやヒアルロン酸の産生を調節し、肌を維持している。
 同社の機能性食品素材であるラクトビオン酸は、カルシウムの吸収促進や大豆イソフラボンからエストロゲン様作用のあるエクオールへの代謝を促進する等の働きがある素材。その中で、エクオールへの代謝促進の機能に着目し、大豆イソフラボンに関する知見を持つフジッコと、新たに肌の健康機能の研究を共同で実施した。
 肌の乾燥が気になる女性を対象に、フジッコの大豆イソフラボンの機能性食品素材であるフジフラボンとラクトビオン酸を同時に摂取するヒト試験を実施したところ、乾燥時期における肌の角層水分量や経皮水分蒸散量(バリア機能)および弾力の維持または改善が確認された。
 今回の、ラクトビオン酸と大豆イソフラボンの配合により「肌の水分量、バリア機能、弾力の維持」の3つの機能を謳えるようになった。今後は、大豆イソフラボンの骨の健康を維持する機能と合わせて、飲料やサプリメントなどのメーカー向けにフジッコと協力してラクトビオン酸とフジフラボンの原料販売を進めていく予定。

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