住友化学は1月23日、一般社団法人日本化学工業協会(日化協)と同社が、化学産業における製品カーボンフットプリント(CFP)算定推進の取り組みを対象として、第20回LCA日本フォーラム表彰において最高賞である「経済産業省産業技術環境局長賞」を受賞したと発表した。
LCA日本フォーラムは、ライフサイクルアセスメント(LCA)に関わる産官学の交流促進、ならびにLCAの啓発・普及活動の推進を目的とするプラットフォーム。同表彰は経済産業省ほかの後援により2004年度から実施されており、日化協は第9回に続く2度目の最高賞受賞、住友化学は第11回のLCA日本フォーラム会長賞および第18回の奨励賞に続く3度目の受賞になる。
今回の受賞は、日化協と同社が連携して行った以下の取り組みが、社会全体のカーボンニュートラル実現に向けた実効性に富む活動として評価された。
国内では2023年3月に、経済産業省が「カーボンフットプリント・レポート」「カーボンフットプリント・ガイドライン」を発行し、業界別算定ルールを定めることを推奨している。日化協は、社会全体の温室効果ガス(GHG)排出量削減に貢献することを目指し、他業界に先駆けてガイドラインを策定・公開した。また、同社のCFP-TOMOは、連産品や副産品などが複雑に関係する化学製品のCFPを簡易かつ効率的に算定できるツールとして、日化協加盟会社を中心に現在100社以上で活用が進んでいる。
日化協と同社は、今後も、より緊密かつ効果的なCFP活動を業界として推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく。
2024年01月24日