三菱ケミカルグループは1月25日、植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO(デュラビオ)」が、パナソニック エンターテインメント&コミュニケーションズの「Technics完全ワイヤレスイヤホンEAH-AZ80」に採用されたと発表した。同製品は2023年6月15日より販売されており、イヤホンでのデュラビオの採用は初めて。
デュラビオは、再生可能な植物由来原料「イソソルバイド」を用いて作られるバイオエンプラで、枯渇資源である石油の消費量を削減できるうえに、原料となる植物が成長過程で二酸化炭素を吸収するため、温室効果ガスの低減にも貢献できる素材。耐衝撃性、耐傷付き性に優れ、自動車の内外装部品、光学・電子デバイス部材、日用雑貨など幅広い分野へ展開が進められている。
「Technics完全ワイヤレスイヤホンEAH-AZ80」は、人間工学が導き出した独自の形状で、快適な装着感が実現されており、イヤホン本体と充電ケースのプラスチックの約45%にデュラビオが使用されている。デュラビオは透明性が高く、透過する光の歪みが少ないといった光学特性に優れ、美しいデザインを表現できる。着色剤の発色性も良く、今回のイヤホンの一部は、塗装なしの仕様で高級感のある風合いを表現しており、植物由来の素材を使いながら、高いデザイン性を実現した。
同社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルカンパニーとして、これからも デュラビオの展開を通じ高付加価値な製品を提供するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していく。
2024年01月26日