シリコーンゴム成形品は伸び悩む 信越ポリマーの4~9月期

2024年01月29日

ゴムタイムス社

 信越ポリマーの24年3月期第3四半期連結決算は、売上高が802億8900万円で前年同期比2・3%減、営業利益は89億2600万円で同17・0%減、経常利益は92億770万円で同16・6%減、四半期純利益は68億5000万円で同10・2%減となった。
 セグメントのうち、精密成形品事業の売上高は366億2900万円で同4・6%減、営業利益は59億600万円で同27・9%減となった。半導体関連容器が低調に推移し、全体として売上は伸び悩みとなった。 半導体関連容器は、小口径ウエハー容器の低調が続き、300mmウエハー用容器も軟調に推移し、売上は伸び悩みとなった。 OA機器用部品は半導電ローラは低調に推移したが、複合機用定着系ローラが大幅に伸びたことで、 売上は前年並みとなった。 キャリアテープ関連製品は、半導体用の需要低迷が続き、売上は減少した。 シリコーンゴム成形品は、メディカル関連製品は底堅かったものの、一般成形品が低調に推移し、売上げは伸び悩みとなった。
 電子デバイス事業は、売上高が189億1400万円で同1・0%増、営業利益は14億9500万円で同3・9%増となった。自動車産業の需要回復により、自動車関連入力デバイスなど車載製品は堅調だったが、電子機器関連製品が低調に推移し、全体として売上は前年並みとなった。
 住環境・生活資材事業は、売上高が191億7100万円で同4・2%減、営業利益は11億8000万円で同30・4%増となった。人流の回復によりラッピングフィルムの需要が戻りつつあるが、塩ビ関連製品の市場環境が非常に厳しく、全体として売上は低調に推移した。
 通期業績予想は直近に公表されている数値を修正し、売上高は1040億円で前期比4・0%減、営業利益は105億円で同17・6%減、経常利益は110億円で同15・3%減、当期純利益は82億円で同3・9%減を見込んでいる。

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