日本ゴム工業会は1月26日、23年の新ゴム消費量見込みと24年の消費予想を発表した。23年の新ゴム消費量は122万7300tで前年比1・1%減と2年連続のマイナスになる見込み。一方、24年は国内自動車生産の回復継続に伴い、自動車タイヤを始めゴムホース、ゴムベルトなど工業用品類などすべての品目が前年を上回ると予想し、24年の新ゴム消費量は124万2400tで同1・2%増とプラスに転換すると予想した。ただ、足元ではダイハツ工業の認証取得の不正問題による国内全工場の生産停止を受けて、ゴム業界も一部企業でその影響が出始めている。24年の新ゴム消費量の先行きは不透明といえる。
◆23年の消費量見込み
23年の国内・海外を振り返ると、海外はロシア・ウクライナ紛争やイスラエル・ハマスとの戦争が勃発するなど国際情勢は混迷を極めた。一方、国内はコロナ禍からの脱却が進み、社会活動は概ね正常化した。
ゴム産業と関連深い自動車業界をみると、国内の生産台数は半導体の供給制約が徐々に緩和に向かい、順調な回復を示した。ただ、こうした状況下において主力の自動車用タイヤは
2024年01月29日