住友化学の24年3月期第3四半期連結決算は、売上収益が1兆8068億6900万円で前年同期比19・9%減、コア営業損失は1138億6600万円(前年同期は1421億6500万円の利益)、営業損失は1606億3400万円(前年同期714億4100万円の利益)、四半期損失は1097億7800万円(前年同期603億1000万円の利益)となった。
セグメント別ではエッセンシャルケミカルズの売上収益は5967億円で同11・7%減、コア営業損失は620億円(前年同期は20億円の損失)。合成樹脂やメタアクリル、各種工業薬品等は原料価格の下落により、市況が低水準で推移した。また、世界的な景気減退に伴う石油化学品の需要減少や合織原料の事業撤退等で出荷が減少した。
エネルギー・機能材料の売上収益は2253億円で同12・4%減、コア営業利益は94億円で同44・4%減となった。アルミニウム市況や正極材料の原料貴金属の市況が低水準で推移した。また、自動車関連用途を中心に出荷は低調に推移した。同セグメントではアルミナ製品、アルミニウム、エンジニアプラスチック添加剤が含まれる。
24年3月期連結業績見通しは、前回(23年11月1日)公表した予想を修正した。24年3月期連結業績は、売上収益2兆4800億円(前回発表2200億円減、増減率8・1%減)、コア営業損失1450億円(前回発表700億円の損失)、当期損失2450億円(前回発表950億円の損失)を見込んでいる。修正理由は医薬品における北米での売上が計画を下回る見込みであることや、エッセンシャルケミカルズでは世界的な景気減退による需要減少や交易条件の悪化等により持分法適用会社であるラービグリファイニングアンドペトロケミカルカンパニーの業績悪化が見込まれる。
2024年02月02日