日本ゼオンは2月5日、国内生産拠点のうち4事業所(高岡工場、川崎工場、徳山工場、水島工場)の製品において、持続可能な製品の国際的な認証制度の一つであるISCC PLUS認証を取得したと発表した。同認証は、リサイクル原料やバイオマス原料などが、同社の製品製造を含むグローバルなサプライチェーン上で適切に管理されていることを担保するもの。
同認証取得により、同社は持続可能な原料をマスバランス方式によって割り当てたISCC PLUS認証製品の取り扱いが可能となった。
同認証を取得した製品は、ブタジエン、合成ラテックス、HNBR(水素化ニトリルゴム)、BR(ブタジエンゴム)、IR(イソプレンゴム)、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)、E―SBR(乳化重合スチレン・ブタジエンゴム)、S―SBR(溶液重合スチレン・ブタジエンゴム)で、取得時期は2023年12月~2024年1月。
同社では、中期経営計画の全社戦略として「カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーを実現する「ものづくり」への転換を推進する」を掲げ、2030年の目標としてCO2排出量50%削減の実現を目指している。2022年以降は、国内の生産拠点においてエネルギー転換によるCO2排出量削減を積極的に進めてきたが、今回の認証取得は取り組み対象を原料転換まで推し進めた結果であり、バイオ製品の提供によるサステナブルな社会の実現に向けた第一歩となる。
同社は、引き続き安定・安全操業に努めながらカーボンニュートラルに対して積極的に取り組み、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。
2024年02月06日