ダイキン工業の24年3月期第3四半期連結決算は、売上高が3兆2635億5200万円で前年同期比9・3%増、営業利益が3064億9000万円で同0・9%増、経常利益が2821億1300万円で同5・7%減、四半期純利益が1938億5000万円で同7・2%減となった。
化学事業の売上高は1897億2900万円で同2・2%減、営業利益が390億1800万円で同19・3%増となった。フッ素化学製品全体は、半導体・自動車分野を中心にした広範囲での需要回復遅れに加え、それに伴う流通在庫調整の動きなどにより、売上高は前年同期を下回った。 フッ素樹脂はLAN電線分野での需要減速や自動車分野での流通在庫調整などにより販売が落ち込んだものの、半導体装置向け材料の増産よる供給力の向上もあり、売上高は前年同期並みとなった。
一方、フッ素ゴムは自動車分野等での販売減で売上高は前年同期を下回った。 化成品は、表面防汚コーティング剤や撥水撥油剤、さらには半導体プロセス向けエッチング剤などの需要の落ち込みにより、売上高は前年同期を大きく下回った。 フルオロカーボンガスは原材料市況高騰に対応した価格政策の実施に努め、売上高は前年同期を大きく上回った。
通期予想は前回予想に変更はなく、売上高は4兆2400億円で同6・5%増、営業利益は4000億円で同6・1%増、経常利益は3800億円で同3・8%増、当期純利益は2640億円で同2・4%増を見込んでいる。
2024年02月07日