消防・防災事業は34%増収 櫻護謨の4~12月期

2024年02月09日

ゴムタイムス社

 櫻護謨の24年3月期第3四半期連結決算は、売上高が65億2300万円で前年同期比27・9%増、営業利益が3億5200万円(前年同期は7700万円の損失)、経常利益が3億3000万円(9500万円の損失)、四半期純利益が2億1300万円で同910・5%増となった。
 セグメントのうち、消防・防災事業の売上高は32億6600万円で同34・0%増、セグメント利益は3800万円(同セグメント損失1億300万円)となった。消防ホース・消火栓ホースの販売は、概ね前年同期と同水準で推移している。また、大口径金具及び大量送 水ホースの販売が第3四半期の売上高へ寄与している。資機材では、第1四半期に前期持ち越し案件と安全対策資機材などの大口案件が重なり、販売の増加となっている。前期持ち越し案件は、半導体不足等による消防用車両の供給遅れに起因しており、車両積載向け資機材の販売増が中心となっている。
 航空・宇宙、工業用品事業の売上高は28億8300万円で同26・1%増、セグメント利益は4億3700万円で同177・1%増となった。航空・宇宙部門は、前期からの受注回復が継続しており、大型機のエンジン部品及び配管類などの金属製品のほか民間機用ゴムシールの販売も伸びている。そのほか、補用品の販売も当初計画を上回って推移している。工業用品部門では、引き続き原油貯蔵施設向けタンクシールの交換需要が多く、販売が増加している。利益面では、工場稼働率の向上が大きく寄与し原価率が改善したことから、前年同期比で大幅に増益となった。
 通期業績予想から直近から修正はなく、売上高が114億円で前期比6・6%増、営業利益が6億6000万円で同55・0%増、経常利益が6億3000万円で同54・0%増、当期純利益が4億1000万円で同30・5%増を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー