三洋貿易の24年9月期第1四半期連結決算は、売上高が330億7500万円で前年同期比5・3%増、営業利益は23億500万円で同17・6%増、経常利益は22億3300万円で同34・0%増、四半期純利益は13億7300万円で同14・5%増となった。
セグメントのうち、化成品の売上高は99億6400万円で同2・5%減、セグメント利益は6億3800万円で同8・7%増。ゴム関連商品は自動車の国内生産好転により、顧客の部品在庫消化が進み、原材料需要は回復傾向にあるものの、円安による仕入価格高騰の影響もあり、売上、利益ともに前期比減少した。化学品関連商品は、主力商材の好調や新規商材の取扱開始、価格見直しによる利益率の改善などが進み、売上、利益ともに好調に推移した。ライフサイエンス関連商品は、電材、フィルム、香料などの主力商材が好調で、売上、利益ともに堅調に推移した。
機械資材の売上高は134億800万円で同16・2%増、セグメント利益は14億6400万円で同10・6%増。産業資材関連商品は、日系自動車メーカーの生産回復により売上、利益ともに堅調に推移した。グリーンテクノロジー関連商品(旧機械・環境関連商品)は、木質バイオマス関連事業が本体案件の受注なく不調だったが、飼料加工機器関連における消耗品販売の営業推進や大型設備投資案件の受注などがあり、前期比で好転した。科学機器関連商品は、メーカーの値上げなど販売価格高騰による受注減少や円安の影響で売上、利益ともに低調に推移した。
海外現地法人の売上高は92億7600万円で同2・7%減、セグメント利益は6億9500万円で同71・6%増。高フィルム関連や自動車関連が好調だったが、上海では、景気減速の影響を受け、業績は昨年比で低調だった。
24年9月期通期予想売上高は1260億円で前期比4・5%増、営業利益は60億円で同8・1%減、経常利益は62億円で同12・6%減、当期純利益は40億円で同16・4%減を見込んでいる。
2024年02月13日