樹脂事業は減収微減益 帝人の4~12月期

2024年02月12日

ゴムタイムス社

 帝人の24年3月期第2四半期連結決算は、売上高が7595億9900万円で前年同期比0・7%減、営業利益は48億5700万円で同67・3%減、経常利益は76億3700万円で同56・3%減、四半期純利益は34億5200万円(前年同期は70億5300万円純損失)となった。
 セグメント別では、マテリアルセグメントの売上高は32億1300万円で同3・0%減、営業損失は58億円(前年同期は138億円の損失)となった。各事業で販売量が減少したが、アラミド・複合成形材料の収益性改善効果やアラミドの前年度の火災事故に対する保険金収入等により増益となった。このうち、樹脂事業は減収微減益。自動車向けの需要は堅調、電気電子向けは中国の景気回復遅延等により、低調な需要が継続した。複合成形は増収増益。米国の自動車需要は堅調(但し、一部車種で需要減)もUAWストライキによる生産制約の影響があった。
 繊維・製品セグメントの売上高は23億8800万円で同0・8%減、営業利益は93億円で同17・3%増となった。
 24年3月期通期の連結業績予想は前回見通しからは売上高は据え置き、営業利益、経常利益、当期純利益は下方修正した。売上高は1兆300億円で前期比1・1%増、営業利益は180億円(前回発表350億円、増減額170億円減)、経常利益は190億円(前回発表310億円、増減額120億円減)、当期純利益は80億円(前回発表130億円、増減額50億円減)を見込んでいる。

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