オカモトの24年3月期第3四半期連結決算は、売上高は794億円で前年同期比8・4%増、営業利益は80億1800万円で同49・7%増、経常利益は94億8700万円で同51・1%増、四半期純利益は70億500万円で同77・9%増となった。
セグメント別では、生活用品の売上高は260億200万円で同2・0%増、セグメント利益は77億1700万円で同19・6%増となった。製品別では、コンドームは外出者増加、訪日客増加、及び新製品の発売により売上増となった。海外向けは、引き続き好調で売上増となった。手袋は炊事用 (家庭用)は前年の大手得意先新規導入の反動で売上減となった。ブーツ及び雨衣は、雨衣の取り扱いの縮小に加え、価格改定による店頭価格上昇で販売が鈍化し売上減となった。シューズは、夏季に購買マインドの変化により高価格帯の需要が増加したが、ボリュームゾーンの中価格帯製品の需要が減少し売上減となった。
産業用製品の売上高は532億200万円で前年同期比11・7%増、セグメント利益は16億3300万円で同665・8%減だった。製品別では、一般用フイルムは、価格改定を実施も市況が低迷し売上微減となった。工業用フイルムは、海外向けステッカー用の復調により売上増となった。建材用フイルムは、床材、鋼板用を中心に堅調に推したが一部市 場在庫が滞留し売上微減となった。多層フイルムは、工業材料用の需要減少継続と、医療用の発注調整が影響し、売上減となった。
通期の連結業績予想は、直近に公表されている業績予想からの修正は無く、売上高は1060億円で前期比7・0%増、営業利益は89億円で同29・0%増、経常利益は103億円で同30・0%増、当期純利益は70億円で同43・1%増を見込んでいる。