朝日ラバーの24年3月期第3四半期連結決算は、売上高が52億5000万円で前年同期比4・0%減、営業利益は1億1400万円で同46・0%減、経常利益は1億3400万円で同38・4%減、四半期純利益は1億2700万円で同25・5%減となった。
第3四半期の事業環境は社会経済活動の正常化により流通在庫の適正化が進んだことで、需要は着実に回復してきた。一方、依然として原材料や部材価格の上昇、エネルギー価格の高止まりが続き、事業活動に様々な影響を与えた。
セグメント別では、工業用ゴム事業の売上高は41億4200万円で同6・0%減、セグメント利益は2億2600万円で同36・7%減となった。自動車向けで受注は回復傾向にあるものの在庫調整などの影響により、内装照明用光源の「ASA COLOR LED」などの売上高が減少した。一方で、卓球ラケット用ラバーは前連結会計年度から受注増加傾向が続き売上高は増加した。
医療・衛生用ゴム事業の売上高は11億800万円で同4・3%増、セグメント利益は8300万円で同20・1%減となった。引き続き診断・治療向けの採血用・薬液混注用ゴム栓や医療用逆止弁などの売上高は増加したが、製品の販売構成や試作コストの増加等により減益となった。
通期の連結業績予想は前回公表からの修正はなく、売上高は71億900万円で同1・3%減、営業利益は1億5500万円で同16・3%減、経常利益は1億7000万円で同12・7%減、当期純利益は1億5000万円で同26・1%減を見込んでいる。
2024年02月15日