北米事業は増収減益 クリヤマHD23年12月期

2024年02月16日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの23年12月期連結決算は、売上高が716億7200万円で前期比0・3%増、営業利益は39億7100万円で同12・9%減、経常利益は45億2000万円で同9・1%減、当期純利益は37億9300万円で同4・3%増となった。
 セグメント別では、アジア事業の産業資材事業の売上高は177億4700万円で同3・0%減、営業利益は24億800万円で同11・8%減となった。日系建機・農機メーカー向けにゴム・樹脂商材の新規採用品目が増加した他、日系自動車・船舶メーカー向け関連商材の販売が好調に推移した。一方、尿素SCRなどの商材については、建機・農機及び欧州乗用車の在庫調整が続いたため販売が減少した。また、中国経済の失速を受け、同国の建機生産台数が想定を下回ったことから関連商材の販売が減少した。スポーツ・建設資材事業の売上高は90億4500万円で同14・9%減、営業利益は2億5100万円で同59・2%減となった。
 北米事業の売上高は389億7500万円で同5・2%増、営業利益は21億5600万円で同6・0%増となった。景気後退懸念を背景に一部の市場で在庫調整の傾向が見られたが、各種ホース・継手の販売は幅広い分野で底堅く推移した。また、米国子会社へのサイバー攻撃による一時的なシステム障害が生じつつも、供給機能の改善に向けた取り組みが機会損失の最小化に貢献した。これらの結果に円安の影響が加わった。
 欧州事業の売上高は51億9500万円で同9・2%増、営業利益は3億4000万円で同6・0%減となった。
 24年通期の連結業績予想は売上高が730億円で同1・9%増、営業利益は44億円で同10・8%増、経常利益は49億円で同8・4%増、当期純利益は33億円で同13・0%減を見込んでいる。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー