ニチリンの23年12月期連結決算は、売上高が706億3100万円で前期比10・1%増、営業利益は96億2000万円で同25・3%増、経常利益は105億4800万円で同24・8%増、当期純利益は59億1500万円で同29・2%増となった。
日本の売上高は351億5900万円で同8・2%増、営業利益は34億5200万円で同27・5%増となった。半導体等部品の供給改善による国内およびアジア向けを中心とした販売回復や円安に伴う外貨建て売上高の増加により、増収増益となった。
北米の売上高は135億5100万円で同27・0%増、営業利益は12億1600万円で同273・0%増となった。北米市場は、個人消費の回復や半導体等部品の供給改善や、人手不足と人件費の上昇への対応として一部生産を日本、アジアへ移管したことや物流費の改善により、増収増益となった。
中国の売上高は126億3600万円で同5・7%減、営業利益は15億6400万円で同15・0%減となった。EV需要が加速する中、現地メーカーへの販売は増加したものの、日系自動車メーカーのガソリン車販売が低迷した影響を受けた。
アジアの売上高は228億9200万円で同14・7%増、営業利益は34億6100万円で同9・2%増となった。半導体等部品の供給不足の緩和や北米からの生産移管も拡大傾向にあることから、増収増益となった。
欧州の売上高は63億1800万円で同33・9%増、営業利益は89000万円(前年同期は営業損失2億9000万円)となった。ウクライナ情勢には懸念があるものの、半導体等部品の供給不足の緩和により、増収増益となった。
24年12月期通期業績予想は売上高は720億円で前期比1・9%増、営業利益は90億円で同6・4%減、経常利益は95億円で同9・9%減、当期純利益は53億円で同10・4%減を見込んでいる。
2024年02月19日