ハイケムは2月15日、自社で開発するトウモロコシ由来のポリ乳酸(PLA)繊維「ハイラクト」を、イタリア・ミラノの国際的な糸とテキスタイルの見本市「The 61st edition of Filo(フィロ)」に出展することを発表した。フィロでは、新たに開発した、PLA100%のフリース及びチノ生地も展示する。
同社では、ヨーロッパで新しいサステナブル素材としての注目が集まる、PLA繊維「ハイラクト」について、今回で二度目となるフィロへの出展を皮切りに、7月にはミラノで開催される世界最高峰のテキスタイルの展示会「Milano Unica(ミラノ ウニカ)」にも出展予定。これらの積極的なPRを通じて、「ハイラクト」のヨーロッパにおけるプレゼンス向上を目指す。
今回の出展では、ハイラクトが得意とするフォーマルブラックの展示に加え同社が新たに開発に成功したPLA100%のフリース及びチノ生地を展示する。また、最新のPLA100%のフィラメント糸、スパン糸などのコレクションを展示すると共に、新たに開発したPLAのニット糸のコレクションも展示予定(PLA糸と和紙の混紡糸などのファンシーヤーン含む)。
PLA100%のフリースはボアフリース、マイクロフリース、ポーラーフリースを開発。石油由来の製品を一切使用しない、100%バイオマス由来の材料で完成したフリースは世界でも類をみない画期的な製品となる。
PLA100%チノは、コットンの代替えとしてPLA100%の生地を使用することで、コットンを使用する上で大きな課題となっていた水の使用量を大きく削減することが可能になる。
PLA100%ニット糸は、今回の展示会では、ハイラクトのニット糸のジェネラルブックをリリース。PLA100%のスパン糸やフィラメント糸を始めとする、ハイラクトのニット糸のコレクションを紹介する。
ハイラクトは、トウモロコシ由来のポリ乳酸(PLA)繊維で、同社では、化学分野における幅広い知識をベースに、日本の伝統的なテキスタイルメーカーにおける高い技術力を集結させ、これまでは難しかったポリ乳酸(PLA)の繊維化に成功した。ポリ乳酸(PLA)繊維の開発にあたっては、スパン糸やフィラメント糸、ニット糸を始め、これまでは難しかったPLA100%フィラメント糸の濃色の染色の成功など、数々のブレイクスルーを達成している。これらの技術力は、国内外におけるアパレルブランドからも高い評価を受けており、コレクションブランドなどに幅広く採用されている。また、世界最高水準の繊維・皮革の国際規格OEKO-TEX STANDARD100認証も取得している。
2024年02月19日