TOYO TIREは2月19日、同社代表取締役社長&CEOの清水隆史氏が2月15日、セルビア共和国政府より「貢献黄金勲章」を授与されたことを発表した。
2019年に、同社としては初めてとなる欧州生産拠点をセルビア共和国に新設することを決め、2020年よりインジヤ市の広大な土地に自動車用タイヤ生産工場の建設を着工した。
コロナ禍に見舞われていた当時、起工式はセルビアと日本をリモートで結んで開催されたが、建設予定地にはアレクサンドル・ヴチッチ大統領を迎え、工場稼働の暁に新たな雇用が生まれ、新たな産業の礎ができる期待をメッセージとしていただいた。伝達式は同国大統領府で行なわれ、アレクサンダル・ヴチッチ大統領より「経済発展領域におけるセルビア共和国への多大なる貢献と功績、その成果があったこと」が称えられ、勲章と勲記が授与された。
2022年、建屋竣工とともに7月より稼働を始め、12月には正式に開所式を挙行した。
セルビア工場は、最新技術の導入によって、工程を見える化し、高生産性設備を高精度に連携させ最適管理を実現していくスマートファクトリー。EV化をはじめ市場インサイトに応える高性能で競争力のあるタイヤを生産していく。
工場棟に隣接して直線距離720m、周回1,690mの走行テストコースを敷設しており、法規制認証に対応した評価をスピーディーに実施、魅力ある製品のよりタイムリーな市場展開を進めている。敷地内には、同国内最大規模となる太陽光発電システム(発電電力容量8・4MW)も設置、CO2削減にも寄与している。欧州地域で地産地消を進める一方、主力市場である北米をも主要ターゲットとしてカバーして供給していく。
2023年11月には、同社の欧州統括会社Toyo Tire Holdings of Europe がノヴィ・サド大学とサステナブル原材料の研究開発を目的とした、産学連携に関する協定を締結した。今後、共同でグローバルでのサステナブル材料開発の研究成果を追求していく。
2024年02月20日