東洋紡は2月26日、自動車エアバッグ用原糸および基布について、2024年4月1日出荷分より価格改定を実施すると発表した。
対象製品は、自動車エアバッグ用原糸・基布、改定幅は、現行価格より10~15%の値上げとなる。
同社の自動車エアバッグ用原糸・基布事業は、2018年に敦賀事業所(福井県敦賀市)で発生した火災事故による原糸工場の焼失以降、採算が大幅に悪化している。このような状況下で、同社は徹底したコスト削減や生産性の向上に最大限の努力を重ねるとともに製品価格の改定を進めてきたが、現在の価格体系では今後事業を継続し、安定的に製品を供給することが困難であると判断し、価格を改定することとした。
2024年02月27日