キレート剤事業から撤退 三菱ケミ、アセトニトリル事業も

2024年02月28日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループは2月27日、三菱ケミカル広島事業所で生産しているACH法MMA(メチルメタクリレート)モノマー、アクリロニトリル、アクリロニトリル誘導品について、生産終了することを決定したと発表した。
 また、これに伴い、同社グループはキレート剤事業、アセトニトリル事業から撤退する。
 同社グループは、MMA事業のリーディングカンパニーとして世界各地域に3製法(ACH法、C4法および新エチレン法)のMMAモノマー生産拠点を持ち、需給や原料動向に応じたサプライチェーンの強化に努めている。
 また、アクリロニトリル事業では国内に2つの生産拠点を持ち、アクリロニトリルおよびアクリロニトリル誘導品を供給するとともに、アクリロニトリル生産時の副生品をACH法MMAの原料として供給している。
 今回、同社グループはMMAおよびアクリロニトリル事業の競争力の強化と供給体制の最適化を図るため、広島事業所におけるACH法MMAモノマー、アクリロニトリル、アクリロニトリル誘導品の生産終了を決定した。
 なお、広島事業所で生産しているC4法MMAモノマー、岡山事業所で生産しているアクリロニトリルおよびグリシン酸ソーダ、関東事業所・鶴見地区で生産しているアクリルアマイドについては今後も生産を継続する。
 広島事業所で生産終了する対象製品は、ACH法MMAモノマー、アクリロニトリル、アクリロニトリル誘導品(キレート剤、アセトニトリル、硫安)で、2024年7月より対象製品の生産を停止する予定。

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