住友化学は3月1日、同社が保有する住化カラーの株式を日本ピグメントに譲渡することとし、同社と日本ピグメントの間で株式譲渡契約を締結したと発表した。
なお、株式譲渡の実施時期は2024年4月30日を予定している。
同社が長年手がけてきた有機顔料事業、マスターバッチおよび樹脂コンパウンド事業は、成熟化した国内市場動向や昨今の原燃料価格高騰など厳しい事業環境にさらされている。これらの事業について、高分散技術、着色剤・添加剤配合技術、生産技術に強みを持つ日本ピグメントをベストオーナーとして経営効率化を進め、競争力を維持・強化させていくことが最善であると考え、同事業の再編を決定した。
同社は、現在、短期集中業績改善策の一環として採算性やベストオーナーの視点に基づき、事業の再構築を加速させている。こうした取り組みを着実に進めることで、2024年度の業績V字回復をより確実にするとともに、今後の抜本的構造改革につなげていく。
2024年03月04日