豊田合成は3月5日、ヘルスケア分野での社会課題解決につながる新規事業開拓の一環として、がんの早期発見の可能性を高める検査キットを開発、販売するCraif(クライフ)に出資したことを発表した。
クライフ社は、バイオ分野におけるナノ(10億分の1)レベルの加工技術に強みを持つ、名古屋大学発のスタートアップ。すい臓や肺などの7種類のがんリスクを、ステージ1から、手軽かつ高精度に検知できる検査キットを開発・販売している。従来検出が難しかった、測定に必要な尿中の極小の分子(マイクロRNA)を、網羅的に効率よく捕捉・計測し、AIで分析することで検査の精度向上を実現している。
同社は、長寿命社会の課題への取り組みとして、予防医療分野における製品開発や他社との連携に注力している。今後、同社および同社の取引先の従業員の健康増進・維持への活用などを通じ、ヘルスケア分野での事業開拓を進めていく。
2024年03月06日