住友ゴム工業は3月5日、川崎重工業、神戸製鋼所と同社の3社合同で、女性エンジニアを対象にした「第2回神戸モノづくり企業 技術系女性交流会」を2月27日に実施したと発表した。
3社は、神戸に拠点を置くモノづくり企業として、従来からダイバーシティ活動に関する情報共有を実施してきた。その中で、各社の女性エンジニアから「仕事と私生活を充実させるための情報提供やネットワーキングを行う場が少ない」という共通の声があったことから、共同で交流会を開催するに至った。同交流会は、昨年9月に第1回が開催されたが、参加者から継続を希望する声が多く、今回は「技術者の専門性とは?」をテーマに実施された。
交流会には、3社およびその関係会社の女性エンジニア96名(内、オンライン7名)が参加し、パネルディスカッションやグループディスカッションを行った。
パネルディスカッションでは、さまざまなキャリアを歩んできたパネラー3名が、自身のキャリア経験をもとに技術系管理職の在り方やキャリアに悩んだ時の乗り越え方、業務効率化のポイントなど多岐にわたる質問に回答した。最後にパネラーから参加者に「技術系という枠をとらわれずに自分に正直になること」「製品や技術を愛せるようになると仕事が楽しくなる」などメッセージが送られた。
グループディスカッションでは、「仕事と家庭・育児の両立」「専門性・キャリア」のテーマでグループに分かれて、抱えている悩みを共有し解決方法を考え、今後のキャリア形成などについて意見交換した。
今回の交流会を通して、参加者からは「会社を超えて同じ悩みや違う悩みを聞くことができ、自分がこれからどうしていくべきか、今後どのような課題・悩みが起きそうかを考える良い機会になった」「今後のキャリアに対してネガティブな感情を持っていたが、頭で考えすぎず気楽な気持ちで少しずつできることを増やしていけばいいと思えるようになった」など前向きなコメントが多くあった。
今後も3社は、参加者からの意見を取り入れながら女性エンジニアが活躍できるようにイベントの開催などの支援を続けていくとともに、すべての従業員がイキイキと働き続けられる職場づくりを進めていく。
2024年03月06日