東レは3月6日、同社と大妻女子大学で、学生による独創的な意匠をデザインした日傘を共同で開発したことを発表した。
この日傘には同社の高機能で環境配慮型の素材を採用しており、デザイン性と機能性、環境配慮設計を兼ね備えたアイテム。この日傘はオーロラ株式会社にて製造され、2024年4月20日に、主にオーロラウェブサイトにて販売予定。
今回開発された日傘には、ファッションコーディネートをイメージし、さりげない可愛らしさを連想させる、学生ならではの発想から生まれたデザインになっている。また、日常から快適に使っていただけるよう、素材(傘地)には、同社の高い遮熱性・遮光性・UV カット性を特徴とした「サマーシールド」を、親骨には釣竿や航空機などに用いられる炭素繊維「トレカ」を使用し、高い機能性と軽量性を高めている。
さらに、「サマーシールド」の一部には、回収PETボトルを粗原料としたリサイクル繊維「&+」(アンドプラス)を活用することで、Z世代など幅広い環境配慮に関心が高い消費者からの要請にも対応できる商品づくりとなっている。
大妻女子大学家政学部被服学科では、教育活動の一環として、学生目線で社会貢献に取り組むファッションブランド、「m_r tokyo(マールトウキョウ)」を立ち上げ、トレンドやニーズに関する市場調査を学生が自らおこない、環境やモノづくりを学びながら、それらの内容を反映させた商品を企業と一緒に企画し商品化する活動をおこなっている。東レは、企業理念「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」の具現化に向け、財団の運営、理科教育など、次世代に向けた教育支援活動を継続的におこなっている。
今回のプロジェクトは、2023年7月に同社が大妻女子大学家政学部被服学科でおこなった「東レのサーキュラーエコノミーに関する取り組みと「&+」について」の特別講義がきっかけ。「&+」のブランドコンセプトの一つである「回収ストーリーへの参加を促す取り組み」が、同学科のブランド「m_r tokyo」のコンセプトである、「女子大生の日常に寄り添ったファッションを女性らしい柔らかさに加え、素材や品質にこだわり、洗練された環境配慮型商品で展開します」とマッチし、その考えに共感した同社と大妻女子大学の学生とのモノづくりに発展し、関係者の協力を得て商品化が実現した。
同社と大妻女子大学は今後も産学連携を強化し、環境配慮に関する意識の啓発と、社会に貢献するモノづくりへの具現化に取り組んでいく。
2024年03月08日