レゾナックは3月11日、グループのさらなる一体感の醸成を目的とし、製造・研究開発拠点で着用するユニフォームを刷新したことを発表した。2024年4月1日より、国内外の63拠点で働く従業員が着用を開始する。
昭和電工、昭和電工マテリアルズ(旧:日立化成)の統合により2023年1月に発足した同社では、これまで拠点ごとに異なるデザインのユニフォームを着用していた。今回の会社統合を機に、統合間もない2023年1月より新ユニフォーム制定のための全社プロジェクト「Team Wear Project」を立ち上げ、グループ統一デザインのユニフォームを制作した。
新ユニフォームのデザインは「波紋がひろがる」をコンセプトとし、小さな波がどんどん広がるように、様々な個性を持つ人たちが手を取り合うことで、一人ではたどり着けない無限の可能性に到達できることをイメージしている。肩から袖にかけて、コーポレートカラーであるレゾナックブルーのラインをつなげるとともに、上着の胸元やパンツのサイドには、「共創」「共鳴」のシンボルとして、内側から外側へ広がる2本のラインを入れ、化学の力を共創や共鳴で広げていきたいという想いを表現した。
「Team Wear Project」は、ユニフォームを着用する国内外の63拠点を実際に訪問し、従業員へユニフォームに求める機能、デザインへの要望など、20項目にわたるヒアリングを実施することからスタートした。ヒアリングで得られた意⾒を踏まえ、5人のデザイナーが、同社のパーパス・バリューや「共創」「多様性」といった同社が目指す⽅向性から着想を得て制作した15案のデザインを提案。社内選考会で絞られた6案についてグループ全従業員による投票を⾏い、1万5000人以上の投票の結果、同デザインに決定した。
化学メーカーにおけるユニフォームには、防爆目的の静電性や、難燃性など安全への配慮をはじめ、作業時の負担を軽減する動きやすさ、腰部の保護機能や耐久性など、作業環境に応じたさまざまな機能が求められる。新ユニフォームではこうしたニーズにきめ細かく対応しつつも、グローバル統一デザインとすることで、現⾏ユニフォームでは285あった品種を55品種に集約した。
なお、日本国内の事業所で着用されている現⾏ユニフォームの一部は回収し、同社川崎事業所の川崎プラスチックリサイクルプラント(KPR)でのケミカルリサイクルを検討している。
世界中の従業員が参加し、共創して完成した新ユニフォームを導入することで、今後も同社グループ一丸となって世の中に役立つ製品を作り、社会へ貢献していく。
2024年03月12日