レゾナックは3月14日、同社川崎事業所のプラスチックケミカルリサイクル事業(KPR)が稼働開始から20周年を迎えたことを記念し、3月13日、川崎日航ホテルにて記念式典を開催したと発表した。式典には、地元・川崎市の福田紀彦市長をはじめ、日頃プラント運営に携わっている各企業、KPRで使用済みプラスチックをリサイクルして生み出されたアンモニア・水素の取引先、今後の共創パートナー企業など、事業を共に支えてきたステークホルダーと同社関係者約120名が出席し、同社からの感謝を伝えるとともに今後の発展を祈念した。
続いてKPRを管轄する基礎化学品事業部より、KPRの20年間の歩みが紹介された。また、将来に向けた取り組みとして、川崎市が推進する「川崎カーボンニュートラルコンビナート構想」「川崎臨海部ビジョン」実現に向けた川崎市の臨海コンビナート各社との連携、日揮ホールディングスを通じたプラスチックガス化モデルの国内外へのライセンス展開や、伊藤忠商事との「ARChemia(アルケミア)プロジェクト」による繊維原料への資源循環の実証実験など、脱炭素社会、循環型社会の実現に向けた共創パートナーとの活動が紹介された。
同社は2003年より、使用済みプラスチックをアンモニアなどの化学品原料にリサイクルするプラスチックケミカルリサイクル事業に取り組んできた。KPRはガス化ケミカルリサイクルを20年の長期にわたって安定運転している世界で唯一のプラントであり、2022年1月には、使用済みプラスチックのリサイクル量が累計100万トンを達成している。今後も同社は、KPRを同社のサステナビリティ戦略を代表する事業のひとつとして位置付け、脱炭素社会・資源循環型社会の構築に貢献していく。
2024年03月15日